賃貸から購入を検討。子育てを考えて周辺環境と間取りを優先順位に。

2009年3月、緑が多く残る調布市内に新築マンションを購入したEさん。奥さまと二人の娘さんの4人家族で、新しい暮らしを満喫しています。購入のきっかけは、二人目のお子さんが生まれたこと、そして、賃貸料を払い続けることに疑問を感じたからだったそうです。「前の家は、2LDKで11万円近かったですね。1年払えば結構な金額ですし、この先ずっと払い続けても自分のものになるわけではないと思うと、無駄だなと思ってしまったんです」。そうしてマンション探しを始めたEさん。エリアは、ご主人の実家に近いエリアに設定しました。

実家の近くでエリアを検討。ゆるい範囲で検索しました。

「第一条件は周辺環境」とご主人は言います。二人のお子さんのことを考えて、子育てしやすい環境かどうかを重視して物件探しをしたEさん。インターネットや情報誌で物件を探しては、その中で気になった物件のモデルルームに積極的に足を運びました。「京王多摩センターや稲城、吉祥寺も見ました。新築にこだわっていなかったので、中古マンションも見学に行きましたね」。そうして見つけたのが、調布市内にできた新築マンションでした。竣工済み物件だったため、棟外・内のモデルルームを見学したEさんは、ゆったりとした空間を一目で気に入ったそうです。「4LDKで90m2以上あったので、すごく広々と感じられましたね。金額も想定内だったので、迷うことなく購入を決めたんです」。

一度は駄目だった物件。諦めきれずに、もう一度チャレンジしました。

ところが、購入までの道のりは簡単なものではありませんでした。「仮契約をした後だったんですが、ローンの審査をはねられてしまったんです。勤めていた会社の勤続年数が3ヵ月ほどで、勤務実績も少なかったので仕方ないんですが、気に入った物件だっただけあって、とても残念でしたね」。その後も別の物件を探し続けていたEさんですが、なかなか条件が合うものとは出会えず、そのマンションがずっと気になっていたのだといいます。「年が明けて3月頃だったんですが、インターネットで見たらまだ売れ残っていました。決算の時期なので、もしかしたらいけるかもしれないと思って。当時の担当者に連絡してみたんです」。

時期とタイミングを見極めて。担当営業マンの対応も良かったですね。

「もう一度頑張ってみましょう」。開口一番にそう言ってくれたのが嬉しかったと、ご主人は振り返ります。「時間が経っても、当時と同じ担当者がきちんと対応してくれたので、話が早かったですね。再審査が無事に通ったときはすごく嬉しかったです」。一度は諦めたマンションを手に入れることができたEさん。時期とタイミングを見極めて再度チャレンジしたからこその成功例。周辺環境の良さはもちろん、理想の間取りを選ぶことができて、大満足の結果を得ることができました。

共用施設は付加価値ですね。バス通勤は意外と慣れてしまいますよ。

14階建てで総戸数が500戸ほどのマンションに住むEさん。共用施設や設備については重要視していなかったけれど、住んでから便利だと感じることが多いようです。「敷地内にキッズルームがあったり、フィットネスやシアタールーム、パーティールームまで完備しているんです。購入の決め手になったわけではないんですが、住んでから使ってみたらとても便利でしたね」。また、毎日のバス通勤は思っていたよりも苦ではないのだとか。「本数が多いので抵抗はありませんね。終バスも遅くまで走っているので、残業や飲んで帰る日も大丈夫なんです（笑）」。

欲張り過ぎないこと。譲れない点を明確にすること。

これから買う人へのアドバイスを聞くと「欲張りすぎないこと」と一言。「家探しを始めると、あれもこれもと欲張ってしまうことが多いと思うんです。でも、買える価格には限りがあるし、どこかで折り合いをつけなくてはいけないですよね。その条件の中でも、絶対に自分が譲れないことを明確にして、それだけは必ず叶えられる物件を探し出すのがいいと思いますね」。自分の場合は、周辺環境と間取りだったんです、とEさん。その言葉通り、理想の家を手に入れられた喜びは何より大きいといいます。

編集後記

公園が多く、とても静かな周辺環境はもちろん、部屋が広くなったせいか、生活自体にもゆとりが持てた気がするというEさん夫妻。「家族みんなで長く住むための家を、納得して探すことができた」と振り返ります。週末には、家族4人で近所に公園に出かけることが多いのだとか。娘さんの成長と一緒に、年月を重ねていく家の変化も楽しみですね。
取材日：2010年3月17日 文：結城歩