賃貸で都内のアパートに住んでいました。更新時期が近づいて購入を検討。

結婚後、都内のアパートで暮らしていたMさん夫妻。当時、賃貸で住んでいた家の更新時期が近づいてきたこともあって、購入を検討し始めたといいます。「前に住んでいたところは、1DKで35m2くらいでしたね。特別狭いというわけじゃないんですが、何年か住んでいたので引越したいという願望はあって。次に引っ越すなら購入しようと、なんとなく二人で話していましたね」。ご主人の知り合いで購入した人に話を聞いたり、インターネットやフリーペーパーでマンション購入についての特集記事を読んだりするうちに、段々と現実的になっていったといいます。

価格改定をして、値段の割に内容がいいことを知って。買い時だと思いました。

「いろいろ調べるうちに、価格改定という言葉をよく耳にしたんです」と奥さん。「いわゆる買い時ということだと思うんですが、ちょうどその頃、売れ残っていたマンションは、質はそのままに値段を下げているから、物が良いということを知りました。だったら、いま下がっているものを買ったほうがいいと思ったんです」。

インターネットを中心に検索。ジワジワとエリアを広げて探しました。

さっそく具体的にマンション探しを始めたMさん夫妻。まずは、インターネットの検索機能を使い、気になった物件の資料請求をしました。「エリアを絞るときに、最初、妻の実家がある大宮でと思っていたんです。実際にモデルルームにも行ったんですが、大宮駅周辺は思いのほか高かったんです。少し離れた駅で想定内の物件もあったんですが、周辺環境があまり良くなかったですね」と、ご主人。「私の実家に近ければ何かと便利だとは思ったんですが、主人の職場からは遠くなるので。それで値段が高いなら、やっぱり都内のほうがいいかもしれないと思ったんです」。そこで、23区内で大きくエリアを広げて検索。ヒットしたのが、足立区でした。

一生住むところを、今すぐに決めることはできないから。

「最初に検討したのは北千住にあるマンションでした。北千住は、モデルルームに行く際にはじめて降りた駅だったんですが、新しいものと古いものが共存しているような雰囲気に親しみを持ちましたね」。ところが、見学をしたモデルルームのマンションは、想定額より高く、駅から少し遠かったのだとか。「10年後、20年後がどうなるかは分からないですよね。もしかしたら住み替えることがあるかもしれないので、転売しやすい条件を兼ね備えている物件にしようと思っていて。それなら同じ足立区内で、駅から近い物件を探してみようと思い、北千住から1〜2駅離れたところまでエリアを広げたんです」。

駅から近い物件を見つけて購入を決めました。営業マンも良かったですね。

そうして見つけたのが、つくばエクスプレスが停車する駅から徒歩5分の物件。決算期を迎えるにあたり、全体的に大きく価格改定をしているのが魅力的でした。「落ち着いた外観や内装も好みでした。設備や仕様も自分達が希望しているくらいの基準でちょうど良かったですね」。また、担当の営業マンの印象も良かったと奥さん。「ほかのモデルルームの人は、早くしないと売れちゃいますよ！という感じで、すごく急かしてくる感じでしたね。でも、その担当者は誠実的で、世間話もできる方だったので親しみが持てましたね。この人からなら買ってもいいなって思ったんです」。

デザインと間取りで選んだら選択肢がふたつに。少し値段を上げて上の階を選びました。

すでに竣工済みだった部屋の中から、フローリングや壁の色、間取りなどを絞りました。「部屋によってテーマカラーが異なるんですが、私は、薄い色のフローリングと、濃い茶のドアが良くて。さらに、リビングが広い間取りを選んだら3階と8階の部屋が当てはまったんです」。金額的には3階のほうが良かったんですが……と奥さん。「ずいぶん迷ったんですが、思い切って8階の部屋にしました。眺望が良いことはもちろん、住み替えや転売することを考えたら、やっぱり上のほうの階のほうが良いと思い決めました」。

編集後記

新しい暮らしは快適で、生活が落ち着いたとMさん夫婦は言います。ご主人は、広々としたお風呂とミストサウナが、料理やパン作りが得意な奥さんは、広々とした使いやすいキッチンを特に気に入っているのだそうです。きちんと情報収集したうえで、柔軟に検討したことが、おふたりにとってマンション購入の成功のカギだったようです。
取材日：2010年3月17日　文：結城歩