坂の上にあった前の家。とても不便で、いつかは引っ越したいと思っていました。

結婚後、松戸市内のアパートで暮らしていたNさん夫妻。長い坂の上にあったため、とても不便だったといいます。「駅のスーパーで買い物をして、家に帰るとグッタリでした。築15年と古い物件だったので、引越したい願望はありましたね」。とは言っても共働きで日々忙しくしていたNさん夫妻。20代で、まだ結婚してから日が浅いこともあり、積極的に探していたわけではないと振り返ります。

購入のきっかけは両親の勧めで。4人でモデルルームを見に行きました。

「そんな不便を知ってか、親がこんな物件があるけどどう？　って教えてくれたんです。さっそくインターネットで調べてみたら、とても良い雰囲気のマンションだったので、モデルルームの見学を申し込みました」。いつかはマイホームを、と思っていたけれど、実は、その当時はあまり具体的ではなかったんです、とご主人。ご両親の薦めをきっかけに、マンション購入が現実的になっていったそうです。

モデルルームの最新技術に感動。テンションが上がりました。

ご両親と4人でモデルルームを訪れたNさん夫妻。「女性の営業マンだったんですが、とても親しみやすい方で、説明も分かりやすかったですね」とご主人。「マンションのコンセプトや、大規模な開発によって生まれる街のようなマンションの完成図を映画のように見せてくれたり、地震に対する設備が体感できるブースがあったりと、興奮しましたね」。初めて訪れたモデルルームの印象はとても良いものでした。

周辺環境も内容も一目見て気に入りました。充実の共用施設も魅力的。

「足立区については土地勘があるわけではないけれど、下町ならではの良い環境ということは知っていました。将来的には子どもも欲しいし、互いの実家の距離もさほど遠くなく、何より、2路線が利用できる駅まで徒歩5分という立地が魅力的でした」。また、最寄り駅以外に、商店街やデパートが立ち並ぶ駅まで徒歩15分と、程よい距離も決め手のひとつでした。「私は、マンション内にある共用施設が嬉しかったですね。ミニショップやパン屋さんがあって、焼き立てのパンを購入できるんです」と奥さん。さらには、キッズルームや宅配ボックスなどもあり、充実の内容が魅力的でした。

不安だったのは住宅ローンや税制優遇など。インターネットや本で情報収集を。

Nさん夫妻はもちろん、ご両親も納得の内容だったため、モデルルームを見学したその日のうちに仮契約まで進みました。「マンションの内容に関する悩みはなかったけれど、価格やローンについては少し不安がありましたね」とご主人。その後、住宅ローンや税制について情報収集を始めたといいます。「友人の購入者に話を聞いたり、インターネットや本を見ましたね。いろいろ調べて、安心できる要素をきちんと得たところで、親の援助もあって、購入を決めました」。

一軒家も見に行きましたが、条件に合わず・・・。立地の良いマンションに決めました。

ほぼ購入を決めていたというNさん夫妻ですが、都内の中古戸建を見に行ったこともあるそうです。「金額的に中古ならと思って、都内で2軒ほど見ましたね。でも、どちらも駅から遠くて、古い造りだったので、使い勝手が良くなさそうだったんです」。住んでいた家が古かったので、やっぱり新しい家が良くて、と奥さんは笑います。結局、立地が良く、新築ならではの快適さを選び、検討中だったマンションの購入を決めました。さらには、「趣味で音楽をやっていて、その関係で車を2台持っていたんです。この物件が、自走式の駐車場を100％完備していたのも大きかったですね」。

縁やタイミングが重要。新しい住まいにとても満足しています。

マンションに関しては、他の物件と比較したりすることなく購入を決めたというNさん夫妻。しかも、初めて見に行ったモデルルームで仮契約をするという潔さが印象的です。「あまり深く考えず、でも、とても良かったので（笑）。家選びも、縁やタイミングが大切ですよね。時には勢いも必要だと思ったんです」。ご主人は直感で行動するタイプ、一方奥さんは意外と慎重派だそうですが、このときばかりは、奥さんも迷うことはなくすんなりと購入をイメージできたそうです。

編集後記

2009年3月、新居に引越しをしたNさん夫妻。新しい家具や雑貨に囲まれた暮らしは、温かくて心地よい空気をいっぱいに含んでいるようでした。さらには、2010年5月には新しい家族が増えて、ますます楽しく賑やかになりそうです。直感を信じて購入を決めたマンション選び。その潔さは、良いお手本になりそうです。
取材日：2010年3月8日　文：結城歩